19 治療法選択

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6軒目の耳鼻科の先生も、
7軒目の脳外科の先生も手術を薦めた。

7軒目の先生の話を聞いた後、
脳外科の先生を更に2人訪ねたが、
8軒目の先生も9軒目の先生も手術を薦めた。

どの先生も、若いので手術した方が良い、との事だった。
私は30代だったが、医学的には若いとのこと。

自分でもインターネットで色々調べたが、
割と早い段階で手術を決めていた。

今の時代、インターネットの普及で情報量は半端ない。

とりあえず治療に着手せず経過観察することについては、
経過をみているうちに、腫瘍が自然に小さくなる事もある、
という情報があり気になったが、
私の場合は電話の声の聞こえ方の変化で、進行している自覚があったので、小さくなる事はないだろう、と考え、選択肢から外した。

放射線治療については、進行を止められない場合があり、
放射線を照射した腫瘍は硬くなるため、
放射線治療後に摘出手術をする場合は難易度上がる、
という点が気になり、選択肢から外した。

放射線の照射後、稀に腫瘍が悪性化することもある、
という点も気になった。

摘出手術をするのであれば、
大きくならないうちにした方が手術する側からすれば、
やり易いのだろう、とも考えた。

また、アメリカではあまり手術しない、といった情報もあったが、
それは、むやみやたらに手術を薦めない、といった意味なのか、
技術力に制限があるからなのか、理由は分からなかった。

そういうわけで、私は手術を受けることに決めた。
もちろん日本で。