3軒目の病院も大学病院で大きい病院だったが、
今度は別の病院を選択した。
東京神田の神尾記念病院である。
自覚症状が出てから6軒目の病院となる。
6軒目の病院でも、ひと通りの検査と診察を行った。
検査と診察の結果を受け、
たぶん、メニエルでしょうが、
長引いているので、念のためMRIを受けておきましょう、
と、にこやかに言われる先生に、さほど不安も感じずMRIを受けた。
MRIを受ける前に、
特に問題がなければ使用しないのですが、
と前置きされた上で、造影剤投与のサインを求められ、
念のためサインをしておいた。
特に問題なければ、造影剤の投与は無いはず。
だが、MRIの途中で検査は中断され、造影剤が投与された。
投与する際、看護師さんが、
「可哀想に」とでも言いたげな表情で私の顔を覗き込んだとき、
何か見つかったのかも、と思った。