買ってもらえるなら何をねだるか

小さい頃は
大人に何かを買ってもらう時
遠慮なく
欲しいものをねだっていた

当然
買ってもらえる場合も
そうでない場合もある


自分が働くようになり
自由に物を買えるようになると

自分の収入の範囲内で
買い物の上限額が
決まってくる

消耗品を買うなら〇〇円まで
外食なら〇〇円までなど

モノの相場を知り
自分の価値観も決まってくる

そこまでいくと
誰かに何かを買ってもらえたり
奢ってもらえるとなっても

身の丈に合わないものは
願わなくなった

世の中を知り
身の丈に合わないものを
ねだることが
恥ずかしくなったから

たとえば
もし何かを買ってもらえる
となった場合でも

希望するものが物だとしたら
自分でも買える範囲の物でしか
ねだらなくなった

買ってもらった後
自分の不注意で
その物を無くしても
自分の身銭をきって
すぐに買えるくらいの物

当然
相手の懐事情を
考慮した上でのおねだり

相手から豪華な物を
頂く場合があっても

それで
舞い上がることは無い

身の丈にあった物が
自分のレベルの変化と共に
自然と変わることがあっても

誰かに買ってもらうものが
高価なものだからといって

急に
自分のレベルは
上がらないからだ

背伸びをしても
時間がたてば
虚しくなるだろう

身分不相応だったなあ、と

頂いた物に
見合うようがんばる
という
原動力にもできますが

先に自分のレベルを上げてから
手に入れるのが自然の成り行きで

それは他人から何かを
プレゼントしてもらう
ことになっても同じこと

身の丈に合う物を
受け取る方が自然

大学生が
ブランド物を持っている滑稽さ
を思い浮かべると
その人がそのブランド物に
見合うまでの道のりは
程遠いと感じます

せっかく
買ってもらえるのですから
何を希望するかは
その人の自由ですが

そこに
人と成りが表れると感じるのは
私だけでは
ないのではないでしょうか