強さと弱さのバランスを取りながら生きてゆく

私、弱いのよ

と言いながら
「あの人って酷いのよ」
と人の悪口を言い続ける人

「私は悪くないのよ」
と公然と言い続けて
自分の正当性を主張している人

どこが弱いのだろう

へこたれない強さに
アッパレ
としか言いようがない

誰しもが
強さと弱さを
持ち合わせており

弱さを抱えながら
強く見せたり

強さを隠しながら
弱く見せている

強さと弱さのバランスを
取りながら生きている

あの人って強いよね
と他人のことを評価する、
評価しているその人こそが
弱さより強さの方を
多く持ち合わせており

強く見えているあの人こそ
弱さを自覚しながら
その弱さを隠すために
人よりも強くあろうと
生きているのではないだろうか

自分の強さを自覚せず
私は弱いのよ
と言っている人には

強く見える人が
弱さを隠すために
どれほどの苦悩と努力を
しているかが分からない

それゆえ
あの人は強い人
強くて当たり前の人、
と決めつけて

自分のことは
弱いポジションに置いておき
何もしない

強く見えるあの人こそ
孤独を抱え
弱さを自覚し
その弱さを
隠すために努力し続ける
強くあろうと
努力し続けているものだ

主観以外では
計りようがないけれども
強くあったり弱くあったり
どの人も
多かれ少なかれ
持ち合わせている強弱は

どちらか一方だけを
持っていても
この世の中を
生きぬいて行くことはできない

強くあるだけでは身は持たないし
弱くいるだけでも生き抜いていけない

強い自分も弱い自分も
自分で認めながら
強弱のバランスを取り
生きてゆく

誰もが強くあり、弱くもある

ただそれだけのこと