コツコツ貯めるなと言うけれど

とあるビジネスマンが
いま老後に備えて
500万コツコツ貯めるより

若いうちに激しく働いて
スキルを身につけ
老後も500万稼げる人間になれ

定年のない職業人生を送れ

と言う

少子高齢化で
年金も期待できない世代に
よく言われる言葉になりつつある

“定年のない職業人生”

とはいえ
定年後も元気に稼ぐには
健康な身体が必要だが
定年後も健やかにいられる保証は
どこにもない

若いうちに
スキルを身につけるべく
激務をかぶって
心身共に負荷のかかる環境で
四六時中働くのであれば
20代でも十分に身体を壊す

このビジネスマンが
“定年のない職業人生”を
引き合いに出したのは

若い人を
こき使うために言ったのかな

と考えるのは考えすぎだろうか

定年後でなくても
病気をした時に
手術代や療養費に
いくらかかるのだろう
と不安になったり

どんな理由であれ
働けなくなった時
月々の固定費を貯金で賄えるか

と不安になるのは
普通の心理であり

私も経験したことだ

どんなに
生活習慣に気をつけていても

人間は
原因不明の病気を患うことも
不慮の事故にあうこともある

その時に備えるよりも
定年後の職業人生を確保しろ
と勧めるのには

違和感がある

今を楽しむことも大事だし
将来を考えて準備することも大事

要はバランスだと思うのだ

将来に備えて貯金をするにせよ
保険に入るにせよ

将来に対する準備も
必要だと思う

“定年のない職業人生”
を目指しても

定年を迎えるまで
“定年のない職業人生”
が実現するかは分からないから

どうせ勧めるなら

定年までに
生活費を賄えるだけの
不労収入を得るまでになれ

だと思う

“定年のない職業人生”は
これからも
キーワードとして出てくると思う

“定年のない職業人生”
を送るために〇〇しませんか

“定年のない職業人生”
を送るために
今〇〇することが必要です

とか

“定年のない職業人生”
という言葉を聞いた時は
その言葉を使う相手の真意を
汲み取った方が良さそうです

なぜその言葉を使うのか

考えてみるのも一興だと思います